下北沢の街をぶらぶらと喫茶店巡り。レトロから新スポットまで 首都圏

下北沢の街をぶらぶらと喫茶店巡り。レトロから新スポットまで

2024.02.06 首都圏東京
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POINT

今回の列車旅ポイント

  1. 下北沢駅を拠点に散策
  2. 宿泊エリアから列車の便がいい
  3. 駅周辺の再開発を体感

「てくてくレトロ」の名前でYouTubeチャンネルWebマガジンを運営し、東京のレトロなおでかけスポットを紹介している、レトロ好きライターの中村英里です。

浅草出身ということもあり、昭和レトロな喫茶店や昔ながらの街並みが大好きな私。今回は1泊2日で下北沢エリアをぶらぶら散策!

駅周辺の再開発で大きく変わった下北沢。新たにできた注目スポットや老舗の喫茶店を巡り、街歩きを楽しみました。

下北沢駅

旅のスタートは下北沢駅から

JR東京駅から中央線で約15分のJR新宿駅まで行き、そこから小田急線に乗り換え、約10分で下北沢駅へ。

東京への旅は、新幹線と宿のセットがお得に予約できる「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」が便利です。東京駅、新宿駅周辺の宿も充実しています。

下北沢駅

再開発により、地下化された下北沢駅。実は私、大学生だった2000年代初頭は、下北沢によく来ていました。駅前の雰囲気はその頃と随分変わっていて、不思議な感覚……。

地下化されたあとの線路跡地は「下北線路街」として、新たな商業施設などが立ち並ぶ注目のスポットとなっています。最初に行くのはそんな注目スポットのひとつ、「reload」です。

reload

店主の顔が見える個店街「reload」

reload

下北沢駅から徒歩5分ほどのreload

2021年6月、下北沢の線路跡地に、店主の顔が見える個店街としてオープンしたreload。カフェやヴィンテージショップなど、個性豊かな店舗が入っています。

reload

施設内は吹き抜けで明るい雰囲気

reloadという名前には、「地域に根付いたものを守りながら、新たな文化を掛け合わせることで、完成することなく変わり続ける場所として、新たな歴史を創っていく」という意味が込められているそう。

reload 2階ルーフテラス

2階ルーフテラスからは下北沢駅が見える

施設内では、犬と散歩をしている方がコーヒー片手に、店員さんと談笑している光景も。地域に根付いたものと、新しい文化の掛け合わせ。そんなreloadのコンセプトがしっかりと体現されているな、と感じました。

OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢

コーヒーの実験室「OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢」

向かったのは、reload1階にある「OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢」。こちらは京都の老舗ロースター、小川珈琲が手がける「体験型ビーンズサロン」。バリスタにレクチャーを受けながら、おいしいコーヒーの淹れ方を学べます。

OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢

さっそく、コーヒーの淹れ方を教わっていきます!

まずは豆を選びます。味の好みをバリスタさんに伝え、いくつかおすすめしていただいたなかから、「エルサルバドル ロスアルペス」を選びました。

コーヒー豆 エルサルバドル ロスアルペス OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢

次に、器具を選びます。今回は、前々から興味があったネルドリップにチャレンジ! ケトルはカリタ、ミルはコマンダンテのものを選び、準備完了。

コーヒーを淹れる器具 OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢

お湯を沸かしてコーヒー豆をミルで挽き、ここからいよいよドリップ。

コーヒーを淹れる器具 OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢

サーバーの下には白い台が。これは…?

ここでバリスタさんから、何秒かけて、何ccのお湯を注ぐかが書かれたメモを渡されました。サーバーが置かれた白い台は、秒数とお湯の量がカウントできるacaiaというメーカーのコーヒースケールです。

なんだか「実験室」っぽくなってきたぞ! とわくわくしながら粉をセットし、ドリップをスタート!

コーヒーを淹れる OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢

時間と秒数を見つつ、お湯の量や注ぎ方にも気を配りながら淹れていきます。気にするポイントが多くて難しい……! 集中しながらお湯を少しずつ注ぎ、なんとか抽出完了。

自分で淹れたコーヒー スコーン OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢

スコーンは下北沢限定メニュー

抽出体験を終えて席につき、ラムレーズン&バタークリーム添えのスコーンと一緒に、コーヒーを味わいました。すっきりとした味わいで、ベリー系の香りがほのかにただようコーヒーと、さくさくのスコーン。どちらもおいしくて、幸せな時間!

コーヒー豆 OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢

抽出体験では豆を100g購入し、そのうちの20gを使用します。残った豆は持ち帰ることもできますし、店舗で保管しておき、来店時にその豆を使用してコーヒーを注文できる「リザーブシステム」もあるそう。(リザーブの有効期限は商品の利用日より1年間)

今回は豆を持ち帰り、自宅で楽しむことにしました。

トロワ・シャンブル

1980年創業の喫茶店「トロワ・シャンブル」

注目のニュースポットを訪れたあとは、昔からある地域に根付いたお店にも行きたい! ということで、OGAWA COFFEE LABORATORYから徒歩10分ほどの場所にある喫茶店「トロワ・シャンブル」。1980年創業の老舗です。

トロワ・シャンブル

トロワ・シャンブル 店内

こちらは全席喫煙可能の、昔ながらの喫茶店。壁や天井の風合いから歴史が感じられて、なんとも味わい深い。長く続くお店だからこそ出せる雰囲気。

トロワ・シャンブル 店内

カウンターに生けられた百合のみずみずしさが、時を重ねた空間の中で際立ってまぶしく感じます。

チーズケーキ コーヒー トロワ・シャンブル

レアチーズケーキと、苦味が少なめのコーヒーを注文しました。チーズケーキはレアとトルテ(焼き)の2種類。コーヒーは苦味があるものと少ないもの、いずれかより選べます。

レアチーズケーキはクリーミーでなめらか。コーヒーは苦味が少なめですっきりとしていながらも、しっかりとした味わい。おいしかった!

トロワ・シャンブル 店内

店内はどこを切り取っても美しい

帰りがけに、大学生の頃には下北沢によく来ていたんです、とマスターに大学名を告げると、「あぁ、そこの学生さんは昔からよく来ますよ」とのこと。近年のレトロブームで、若いお客さんも多いよう。

「パフェありますか? と聞かれることもあってびっくりする。うちはコーヒー専門店なんでね。笑」とマスター。華やかなパフェも魅力的ですが、味わい深い空間でいただくコーヒーも良いものですね。

コーヒー トロワ・シャンブル

1日目はこれにて終了。下北沢駅から小田急線で新宿駅まで行き、駅近くのホテルに宿泊しました。

スポット情報
トロワ・シャンブル
東京都世田谷区代沢5-36-14 湯浅ビル 2F
営業時間:9時30分~20時
定休日:なし

BONUS TRACK

みんなで使い育てる新しいまち「BONUS TRACK」

2日目スタート! 新宿駅近くのホテルをチェックアウトし、昨日同様、新宿駅から小田急線で下北沢駅へ。まず向かったのは、下北沢駅から歩いて約10分の場所にある「BONUS TRACK」です。

BONUS TRACKは2020年4月に誕生した商業施設。下北沢駅と世田谷代田駅の間にあります。かわいらしいだるまのサインが目印です。

fuzkue

fuzkueの入口

緑豊かな施設内は、歩いているだけでも気持ちのいい空間です。書店やカフェ、コワーキングスペースなど、個性的な店舗が立ち並びます。

fuzkue

心ゆくまで本が読める空間「fuzkue」

BONUS TRACKの一角にある、本の読める店「fuzkue」。ずっと行ってみたかったお店です。

fuzkue

その名のとおり、本を読むことに特化したお店。穏やかな静けさのなかで、気兼ねなく何時間でも読書を楽しめます。

fuzkue 店内

こちらは、席料+飲食代(何も頼まなくてもOK)という料金体系。食べ物や飲み物を頼むと、その分席料が少なくなっていきます。

オーダーの内容によって合計金額は異なります。おおよその目安としては、1時間読書を楽しみたい場合は1,000円ほど、1時間以上ゆっくりと本を読みたい場合は2,000円程度になるそう。

fuzkue 店内

読書に集中できる空間を保つため、ペンやスマートフォンなどの利用にいくつかのルールがあります。料金体系やルールはお店のサイトにまとまっている(フヅクエの案内書き)ので、事前にチェックしておくのがおすすめ。

席につき、ベイクドチーズケーキとホットジンジャーを注文しました。

ベイクドチーズケーキ ホットジンジャー

まずはチーズケーキを一口。クリームチーズのこっくりとした味わいが口の中に広がります。ホットジンジャーはかなりしっかり生姜がきいていて、飲むたびに頭がすっきりと冴えわたるような感覚に。どちらもおいしかった!

fuzkueでは持ち込んだ本はもちろん、店内に置いてある本を読むこともできます。店内の本はスタッフの私物とのことなので、取り扱いにはご注意を。

本 『読む時間』(アンドレ・ケルテス著)

アンドレ・ケルテス『読む時間』

壁際にあった、『読む時間』という写真集を手に取りました。公園のベンチや船着場の片隅、ホスピスのベッドの上で……と、思い思いの場所で「読む時間」を過ごす人たちが写真におさめられています。

本の良いところは、どんな場所であっても、本を開けばその世界に没頭できるところ。ゆっくり本を読む時間っていいなとあらためて感じられる、素敵な場所でした。

喫茶ネグラ

新しいのに懐かしい空間が魅力「喫茶ネグラ」

最後に立ち寄ったのは、fuzkueから歩いて15分ほどの場所にある、「喫茶ネグラ」。

喫茶ネグラ

蔦におおわれた看板が目印。奥に進むと、入り口があります。

喫茶ネグラ 店内

店内のあちこちには、店主が集めた古道具が飾ってあります。ノスタルジックな雰囲気がただよっていますが、実はこちら、オープンは2017年。

昭和のような、昔懐かしい雰囲気を持ちながら新規開店した喫茶店が「ネオレトロ喫茶」や「ネオ喫茶」と呼ばれ、注目を集めています。

喫茶ネグラ 店内

ファービー人形、懐かしい!

喫茶店巡りが趣味の私、実は喫茶ネグラさんには前にも来たことがあります。その時はクリームソーダを飲みましたが、今回は最近新たにメニューに加わったというお汁粉と、薬膳香茶をいただきました。

お汁粉 薬膳香茶 クリームソーダ

欲張ってクリームソーダも注文

お汁粉は白餡と豆乳がベース。カステラやおもち、さつまいものきんちゃくなど、いろいろな具材が入っています。器は小さいけれど、けっこう食べ応えがある!

お汁粉

時期によって具材は変わるそう

真ん中にちょこんとのっているピンク色は、桜の塩漬け。この塩気がアクセントになっていてすごくいい。

薬膳香茶 なつめ

薬膳香茶には、みかんの皮やクロモジ、生姜などさまざまな生薬がブレンドされています。

トッピングとして、クコの実やなつめ、桂皮などが盛られた小皿がセットで付いてきます。トッピングはそのまま食べてもいいし、お茶に入れてもOK。薬膳香茶は奥深い味わいで、飲むごとに良いものが体にじわじわと沁み渡っていく感じがします。

クリームソーダ

頼みすぎかな……と思いつつも、ラムネブルーのクリームソーダも注文!

鮮やかな水色のソーダの上に2段重ねのアイス、生クリームにマシュマロ……。夢みたいな飲み物だな、とクリームソーダを飲むたびに思う。

温かいお茶とお汁粉、冷たいクリームソーダを交互に味わい、なんとも贅沢な気分になりました。どれもおいしくて大満足!

お汁粉の器

お汁粉の器。蓋の裏まで美しい

喫茶ネグラを出たあとは、5分ほど歩いて下北沢駅に行き、小田急線で新宿駅へ。そこから東京駅に向かいました。以上で、1泊2日の旅は終了。

再開発で駅前の雰囲気ががらりと変わった下北沢ですが、昔と同じ懐かしい光景も、街のあちこちに見られました。新たにできた施設も、「シモキタらしさ」を感じる個性的なお店が多かった印象。変化を遂げた下北沢は、ますます散策が楽しい街になっていました。みなさんもぜひ足を運んでみてくださいね。

東京駅

掲載情報は2024年2月6日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→JR新宿駅→下北沢駅→reload/OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢→トロワ・シャンブル→下北沢駅→JR新宿駅(ホテル)

【2日目】JR新宿駅→下北沢駅→BONUS TRACK/fuzkue→喫茶ネグラ→下北沢駅→JR新宿駅→JR東京駅

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この記事を書いた人

中村英里

浅草出身のライター。レトロなお出かけスポットを紹介するYouTubeチャンネル&Webマガジン「てくてくレトロ」を運営。喫茶店の歴史コラム、レトロスポットの取材記事など、「レトロ」を軸とした執筆活動をしています。趣味は下町散歩と純喫茶めぐり。超絶冷え性のため、たまにしかクリームソーダが飲めないのが悩み。
YouTube「てくてくレトロ」: https://www.youtube.com/@tekutekuretro
Webマガジン「てくてくレトロ」:https://tekutekuretro.life/
X(Twitter):https://twitter.com/2erire7
Instagram:https://www.instagram.com/2erire7/

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