今回の列車旅ポイント
はじめまして、さつまいもアナウンサーの鳥越佳那です。さつまいもが好きすぎて産地に移住したこともあるほど大の芋好き! これまで、農家さんやさつまいも店舗を取材し、さつまいもの魅力を伝えてきました。
今回訪れたのは、「さつまいもパラダイス」な街、埼玉県川越市。江戸情緒あふれる街並みを楽しみながら、芋スイーツを食べ歩き♪ 人気のお店から芋料理、懐かしいおまんじゅうまで、芋好きにはたまらない川越の「芋尽くし旅」をご紹介します!
※編集部注:川越一番街商店街では、路上での「歩き食べ」「立ち食い」は推奨していません。飲食は各店舗のイートインスペース等を利用してください。また、「ゴミのポイ捨て」は禁止です。マナーを守り、観光を楽しみましょう。
新幹線が停車するJR大宮駅からは、川越線で30分以内に到着できるJR川越駅。「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用すれば、新幹線往復きっぷとホテルがセットでお得に申込みできます。どれくらいお得になるかは、記事下部で具体的にご紹介しています。こちらをチェック!
都内からのアクセスも抜群で、東武東上線を利用すれば池袋駅からも約35分です。東京旅行の際に気軽に立ち寄れるのがうれしい!
移動中の車内では、川越とさつまいもの歴史を勉強。江戸時代から昭和にかけて、川越周辺はさつまいもの一大産地だったそうで、江戸時代中期の寛政期に起きた焼き芋ブームの際に、おいしい「川越いも」が多く出回ったことから、「川越=さつまいも」のイメージが定着したといいます。
ふむ。そのイメージが今も続いているなんて、さつまいもは地域に愛されているんだろうな。
川越駅から東武バスに乗り、約10分で一番街バス停に到着。下車すると、そこはまるで江戸時代にタイムスリップしたかのような風景!
蔵造りの建物がずらりと並ぶ「川越一番街商店街」は、「重要伝統的建造物群保存地区」にも指定されています。お土産店や食べ歩きグルメの店が軒を連ね、歴史と風情を感じながらお散歩♪
商店街を歩いていると、甘く香ばしい香りに誘われて「MINAMIMACHI COFFEE(ミナミマチコーヒー)」へ。こちらのカフェには、焼き芋専門店「芋川」が出店しているんです。
暖簾をくぐると、焼き芋のほかにも「冷やし焼き芋」「やきいもラテ」などの芋スイーツが♪
よく見ると……右上の暖簾には「ほくほく系」「ねっとり系」「しっとり系」の文字。
なななんと! 焼き芋は「ほくほく系」「ねっとり系」「しっとり系」の3種類から、選べちゃうというこだわりよう! 好みやその日の気分で「食感」を選べるとは、芋マニア心をくすぐられる~。
さつまいもの種類は季節によって変わるそうで。この日は地元川越産の「むさし金時」というしっとり系のさつまいももありました。期間限定で貴重だとか。わ~迷っちゃうなぁ。よし、こういう時は店員さんのおすすめを聞こう!
一番人気だという、「やきいもブリュレ(プレーン)」に決定。じっくり焼いたさつまいも「紅はるか」を一晩冷やし、甘さを引き出してから表面をキャラメリゼしているといいます。見た目から、もうおいしい。
バリっ! ガリっ! としたインパクトのあるカラメルの食感と、ねっとりジューシーな蜜感のある焼き芋の甘さが◎! ほろ苦い香りを残しながら口の中でとろけていき、目を見開くほどのおいしさです。
ゆっくりと味わって……よし、まだまだ食べるぞ~♪
一番街商店街を歩いていると、ひと際目立つ蔵造りの建物が!
なんと、こちらもさつまいものお店! 創業慶応元年の老舗和菓子店「紋蔵庵 蔵の街店」です。
店内は販売コーナーとカフェに分かれています。カフェでは「いもダルマ」が迎えてくれますよ。
さつまいものスイーツを持って写真を撮るフォトスポットです。うんうん、何だかいいことありそう♪
そして、持っているドリンクは「川越ポテトスムージー」!
食べ歩きの合間の水分補給もお芋で(笑)! 少し粒感のあるさつまいもが入っていて、「食べるスムージー」のような感じ! ほくほく食感も味わいながら、さつまいもの素朴な甘みを噛みしめます。
中庭のベンチに腰を下ろし、歴史的な建物を眺めながらゴクゴク。昔から川越の人々はこの風景の中でさつまいもを食べていたのかな~と、地域の芋愛を想像するのでした。
店内には芋の妖精が。芋好きには妖精の姿が見えるかも!?
川越での楽しみは、さつまいもを食べるだけではありません! さつまいもへのリスペクトが感じられる素敵な芋スポットにも向かいました。
川越一番街商店街から徒歩15分ほどで到着したのは「川越氷川神社」。約1500年前に創建され、縁結びの神様として知られている神社ですが、実はさつまいもとも関わりがあるんです!
例年12月上旬には、その年のさつまいもの稔りへの感謝と翌年の豊作、商売繁盛を祈願する神事「献芋(けんう)式」が行われています。さらに、2023年からはさつまいもの形をしたおみくじ「川越いもみくじ」(数量限定)も登場し、これが大人気なんだとか。
おみくじが入っているさつまいもの張り子は、市内の障がい者自立支援施設「川越いもの子作業所」のメンバーが全て手づくりで奉製しているとのこと。ひとつひとつ形や大きさが異なるのも愛らしいですね♪
参拝をしたら、いよいよ芋運試し♪ 掘り上げ方は自由ですが、備えられている芋づる、クワ、ザルを使うとアトラクションのようで、より楽しい!
※編集部注:おみくじを掘り上げている様子は、びゅうたび公式Instagramで公開中。
幸運も芋づる式についてきますように……。願いを込めてとったおみくじは……。
大吉! やった~~!! 日ごろの芋愛が届いたのかな♡
さらに驚いたのは! この通常のおみくじに加えて「いもみくじ(番外編)」もついてくること!!
「ラッキー芋アイテム」だなんて、もうほっこりしちゃいます。
権禰宜さん曰く、食べ歩き中に、このおみくじで食べるものを決める方もいらっしゃるそう。気持ち、分かります。私も今夜は芋天ぷらにしますか!
川越氷川神社のさつまいもにまつわる神事やおみくじは、さつまいもが川越の街に愛されている「形」として存在しているのですね。愛とパワーをたっぷり浴びました。
圧巻の絵馬トンネルをくぐって、初日が終了。川越駅に戻り、駅周辺に1泊しました。
2日目はのんびりスタート。一番街バス停下車すぐの「話処 陶路子(とろっこ)」へ。予約必須の人気店で、ランチをいただきます。
お目当てはもちろん「さつまいも」です!
みなさん! こちらの「さつまいもミニ懐石」、どこにお芋が使われていると思いますか??
正解は、全部! 前菜、お椀、煮物、デザートまで、すべてにお芋が使われている贅沢な懐石料理なんです(さつまいもの他、じゃがいもや里芋も)。
例えば、「おさつ汁」にはさつまいものペーストが入っていて、じんわりとした甘みと、とろっとした食感にさつまいもを感じました。
こちらの「いもコロッケのそうめん揚げ」には、さつまいも&じゃがいもが! じゃがいものホクホク感でさつまいもの甘みが抑えられていて、甘さの調整も芋でするのか、と感激。
他にも、カリカリ、バリバリ、もちもち、ほろほろ……。芋の食感フルコースで、大満足のランチタイムでした!
※編集部注:いもカクテルは無くなり次第終了。その後は、お抹茶入り緑茶の提供になります。
旅の締めくくりは、やっぱりお土産!
川越駅まで戻り「菓匠右門 ルミネ川越店」で芋スイーツ探し。
さつまいものお菓子一色の店内で選んだのは、さつまいもとつぶ餡をもちもちの生地で包んだ「いも恋」。
老若男女に愛される川越名物です。家に帰ってからも川越の余韻を楽しめそう!
電子レンジで温めると、湯気とともに川越の思い出がよみがえる……。さつまいもの輪切りがダイレクトに入ったおまんじゅうにかぶりつきながら、芋旅の余韻に浸るのでした。
川越は、さつまいも好きにはたまらない魅力が詰まった街でした。食べ歩きすると、「こんなところにも芋が!」という発見があります。さつまいもグルメも日々食べていますが、歴史的な風景を眺めながらいただくとまた違った味わいでした。
さつまいもの甘さに包まれる幸せな時間を、川越で体験してみませんか?
掲載情報は2025年4月15日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
埼玉県川越市で楽しむ芋尽くしの旅、いかがでしたか? さつまいもアナウンサーの鳥越佳那さんの芋愛が伝わりますね。川越といえば、蔵造りの街並みなど江戸の情緒が残る街としても有名。街歩き、食べ歩きが楽しめる川越への旅は、列車と宿がセットでお得に申込みできる「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」がおすすめです。
今回ご紹介した旅のプランで、列車と宿を別々に申込みした場合と料金を比較してみると、単純計算で5,200円(※)もお得に旅ができます。川越は池袋駅からも30分程度で行けるので、東京観光の機会に行くのもおすすめですよ。
【今回の旅プランの場合】
A. JR東日本びゅうダイナミックレールパックで申込みした場合
旅行代金(目安額):24,500円(おとな1名)
B. 列車と宿を別々に申込みした場合
旅行代金(目安額):29,700円(おとな1名)
<内訳>
新幹線の指定席特急券と乗車券 20,700円
ホテル公式サイトで申込みした宿泊費 9,000円
★単純計算(B―A)で5,200円もお得!
※旅行代金は、2025年3月24日時点の2025年4月22日に出発する場合の金額です。
※往復JR+宿泊(2名1室利用時)のおとな1名の旅行代金で比較しています。
※ダイナミックレールパックは、価格変動型の個人旅行商品です。申込操作時期により同一内容でも旅行代金が異なる場合があります。
※ダイナミックレールパックの旅行代金に含まれるのは、往復JR+宿泊のみです。現地での移動・飲食等にかかる費用は含まれておりません。
今回の旅の行程
【1日目】JR大宮駅→JR川越駅→川越一番街商店街→MINAMIMACHI COFFEE/芋川→紋蔵庵 蔵の街店→川越氷川神社→JR川越駅(ホテル)
【2日目】JR川越駅→陶路子→JR川越駅/菓匠右門 ルミネ川越店→JR大宮駅