今回の列車旅ポイント
どーも、お疲れきし! 歴史ナビゲーターの「れきしクン」と申します。2026年の大河ドラマといえば『豊臣兄弟!』ということで、今回の旅は、今話題の歴史スポットである「豊臣秀吉&秀長ゆかりの地巡り」です!
ドラマの主人公である豊臣秀長と、その兄である豊臣秀吉の出身地と伝えられている名古屋市の中村エリアを訪ねて参りました。
旅の出発はJR東京駅。東海道新幹線で約1時間40分、あっという間にJR名古屋駅に到着です。「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用すると、新幹線往復きっぷと宿をセットでお得に申込みできます。
モニュメントは、名古屋駅の太閤通口を出てすぐ、3分ほど歩けば発見できます。
こちらの写真のモニュメントのタイトルは、「一 日吉丸(秀吉)、尾張国愛知郡中村で誕生」。「一」とあるように、これが1基目で、ここからなんと30基ものモニュメントが中村公園まで続いています。スゴい数! さすがは地元の大スターの秀吉さん、でら愛されていますね。
30基の物語のベースになっているのは、江戸時代後期に書かれて大ヒットした伝記本『絵本太閤記』です。題に「絵本」とある通り、挿絵が何枚も入っていて、それがそのままモニュメントのデザインとなっています。また、パネルにある二次元コードを読むと、秀吉さんのアニメーションを見ることができます。
太閤秀吉功路モニュメント太閤秀吉功路は全長約3kmあるのですが、「太閤秀吉モニュメントを制覇したい!」ということで、全30基をしっかりとコンプリートして参りました。
モニュメントの30基目に到着すると、その背後には超巨大な鳥居!
この大鳥居は、中村公園にある豊國神社の参道に1929年(昭和4年)に建てられたもので、高さ約24.2mを誇り、この周辺のシンボルとなっています。
大鳥居から、広々していて気持ちが良い豊國参道を進めば、「秀吉清正公園」の愛称でも親しまれている中村公園に到着です! まずは公園の中心に立つ「豊國神社」に参拝しましょう。
豊國神社は、秀吉さんを慕う地元の方々が中心となって1885年(明治18年)に創建されました。祭神が秀吉さんということで、出世・開運・茶道・建設の神さまとして崇められています。
秀吉さんといえば、下級武士もしくは農民という立場から天下人にまで上り詰めた人物。出世・開運のご利益はとにかくありそうです。また、千利休を登用するなど、茶の湯を愛して茶道を世に大々的に広めた功労者としてや、墨俣城(すのまたじょう)や石垣山城に「一夜城伝説」を残すなど築城・建設においても有名ですね。
主祭神は秀吉さんなのですが、2024年から正室の北政所(寧々)も新たに祭神となり、摂社には秀吉さんと同じく中村出身とされる加藤清正も祀られています。
参拝の記念に『豊臣兄弟!』の文字が入った「豊臣記念御朱印」と、摂社の「清正公社御朱印」、あと「ひょうたん絵馬」を授かりました。なんだか、出世できそう!?
豊國神社がある中村公園には、1911年(明治44年)に建てられた「豊公誕生之地碑」があります。「豊公」というのは、もちろん秀吉さんのことです。
豊公誕生之地碑
その隣には金色のひょうたんが掲げられた「太閤秀吉功路 最終地点」の標柱が建てられています。ここが太閤秀吉功路のゴール地点なんですね!
「太閤秀吉功路 最終地点」の標柱
秀吉さんといえばひょうたん! ということで、何かと「ひょうたん」と結び付けられますが、これは彼が「千成瓢箪(せんなりひょうたん)」と呼ばれる馬印を用いていたことに由来しています。
『絵本太閤記』では、秀吉さんが稲葉山城(のちの岐阜城)に忍び込んで、外にいる弟の小一郎(のちの豊臣秀長)たちに、ひょうたんを掲げて合図を出したと書かれています。そんな活躍を知った主君の織田信長から、ひょうたんを馬印にして、武功を1つ挙げるごとに小さなひょうたんを増やしていくように命じられたと伝えられています。
中村公園の1番大きな池は「ひょうたん池」と呼ばれていて、上から見るとしっかりとひょうたんの形をしています。その西に連なる池は、それぞれ「関白池」と「太閤池」と称されています。
園内には、2027年1月11日までの期間限定で大河ドラマ『豊臣兄弟!』を記念した「豊臣ミュージアム」が開館しています。中村公園・豊國神社に来た際には、あわせて訪れてみましょう。
また、公園内には、ちょっと変わった秀吉さんの像も立っています。それが、1983年(昭和58年)に設置された「日吉丸となかまたち」の像です。
「日吉丸となかまたち」の像
日吉丸は、秀吉さんの幼名(幼いころの名前)として伝えられています。その日吉丸のまわりに4人の仲間たちが腰を下ろしています。仲間たちは、誰が誰というのは決まってないようですが、日吉丸の後ろにいるのが小一郎(秀長)かなぁと勝手に想像しています。
中村公園・豊國神社を巡ったあとは、名古屋市営地下鉄東山線の中村公園駅まで10分ほど歩いて移動。そこから東山線で名古屋駅へ。名古屋駅近くのホテルに宿泊しました。
2日目は、再び名古屋市営地下鉄東山線に乗って、名古屋駅から中村公園駅へ。そこから歩いて約10分で「太閤山 常泉寺」に到着です。
中村公園の東にある常泉寺は、なんと秀吉さんと秀長さんの生誕地といわれているお寺です。山号はその名も「太閤山」。
豊太閤 産湯の井戸
境内にある「豊太閤 産湯の井戸」は秀吉さんが誕生した時に産湯に使われたものだと伝えられていて、この井戸が「常に湧き出る清泉」ということから「常泉寺」という寺号が定められたそうです。
その井戸の隣には、束帯に身を包んだ凛々しい「豊太閤之像」が立っています。
豊太閤之像
秀吉さんのことを当たり前のように「太閤」と呼びますが、もともとは秀吉さん個人を指す言葉ではなく、「関白(天皇を補佐する最高位の職)」を子どもに譲った人のことを指す言葉でした。そのため、秀吉さんの前にもあとにも太閤はいるのですが、そこはやはり秀吉さんのバツグンの知名度が影響してか、今も昔も「太閤=秀吉」というイメージが定着していますね。
像の目の前にたくましく生えているのは「御手植えの柊(ひいらぎ)」。
御手植えの柊
この柊をお手植えしたといわれている人物は、もちろん秀吉さんです。お寺のいい伝えによると、秀吉さんが11歳の時に植えたもので、1590年(天正18年)の天下統一の総仕上げである「小田原攻め」のあとに立ち寄った時には、自ら竹を添えたと伝えられています。
『豊臣兄弟!』コラボの御朱印帳
御朱印
参拝の記念に『豊臣兄弟!』とコラボした限定100冊の御朱印帳を授かりました。ちなみに、なかには「開運」の好字(縁起の良い意味を持つ字)が書かれています。
御朱印
人気No.1と紹介されていた「秀吉公 秀長公生誕地/鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス」の御朱印も拝受いたしました。ほかにもさまざまなデザインの御朱印が選べるので、何度も参拝してコンプリートするのも楽しそうです!
旅の最後は、秀吉さんにまつわるコーヒーやスイーツが味わえるという「MASA cafe」へ。常泉寺から東に10分ほど歩くと、住宅街の中にいきなりオシャレな外観の建物が現れました。
店内はとっても落ち着いた雰囲気で、1人で読書や作業をしても良いし、友人や家族とゆったり過ごしても良いし、非常に居心地の良い空間です。秀吉さんも、寧々さんや秀長さん、清正さんなどと一緒に来たがったかもしれません(笑)。
メニューを見てみると、どれもおいしそう! ですが、今回は豊臣ゆかりの旅ということで、せっかくなので秀吉さんの名の付いた「秀吉のごほうび『生』くりーむぱん」と「”秀吉のごほうび”ブレンドコーヒー」を注文しました。
まず生くりーむぱんをパカっと割って一口。これがうまい! モチっとしたパンに包まれたカスタードクリームとあんこと求肥(ぎゅうひ)! 甘さも香りも食感も素晴らしかったです。一口食べたあとにコーヒーも一口。これが合う! しっかり苦味があって香り高い! まるで秀吉さんと秀長さんの関係のように、最高の組み合わせでした。
お土産として「”秀吉のごほうび”玄米粉フィナンシェ」と「”秀吉のごほうび”ブレンドコーヒー ドリップバッグ」を購入!
ドリップバッグのデザインは、『豊臣兄弟!』限定ver.のものと、あとは地元の子どもさんたちが描いた秀吉さんがデザインされているものがありました。子どもたちがそれぞれの感性で描いた秀吉さんがどれも愛らしくて微笑ましくて、すばらしいコラボだなと感心いたしました。
帰りは中村日赤駅から名古屋市営地下鉄東山線に乗車。名古屋駅へ戻って東海道新幹線に乗り、東京駅へ。
2026年、もっともホットな歴史旅はやはり「豊臣秀吉ゆかりの旅」でしょう! その「始まりの地・中村」をぜひにおよばず巡ってみてくださいませ。それでは皆さまも、良い旅を! お疲れきしでした〜。
掲載情報は2026年4月14日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
今回の旅の行程
【1日目】JR東京駅→JR名古屋駅→太閤秀吉功路→豊國神社→中村公園→名古屋駅(ホテル)
【2日目】名古屋駅→太閤山 常泉寺→MASA cafe→JR名古屋駅→JR東京駅