【秘境駅まとめ】東北の旅情あふれる駅を訪ねて。鉄道マニアも注目!
レトロな駅舎、都会では見ることのできない絶景……。鉄道ファンに人気の秘境駅には、わざわざ足を運びたくなる魅力があります。今回は、びゅうたび編集部が選ぶ、一度は訪れたい東北の秘境駅をご紹介します。
峠駅【山形・米沢市】
日本有数の急勾配の路線にある駅
急勾配で知られる奥羽本線内の、標高622m地点に位置する駅。もともとはスイッチバック(急斜面で列車が前後の向きを変え、ジグザグに走行すること)駅として1899(明治32)年に導入されましたが、山形新幹線開通に伴い廃止、ホームは本線に移動されました。豪雪地帯のため、全長200mにも及ぶ巨大な雪除けのスノーシェッドが設置されているのが特徴です。
驫木(とどろき)駅【青森・深浦町】
目の前の日本海に沈む夕日の美しさも格別
日本海の沿岸を走る五能線の無人駅。海を背景に木造の駅舎がぽつんとたたずむ姿は風情があり、2002年春には「青春18きっぷ」のポスターにも使用されました。駅舎の目の前に広がる海と空を眺めていると、ついつい時間を忘れてしまうほど。夕日が沈む時間帯に訪れるのもおすすめです。
木造(きづくり)駅【青森・つがる市】
巨大な土偶「シャコちゃん」がお迎え!
地元の亀ヶ岡石器時代遺跡から出土した遮光器土偶をモチーフにした「シャコちゃん」が外壁に取り付けられた、インパクト抜群の五能線の駅。特徴ある駅として“東北の駅百選”にも選定されています。電車が発着すると目が点滅し、これは通称「いらっしゃいビーム」と呼ばれています。
早戸(はやと)駅【福島・三島町】
これぞ秘境駅!只見線を代表する駅
四季折々の絶景が楽しめる路線として、鉄道ファンからの人気が高い只見線の駅。その中でも最も只見川に近く、美しい山並みと只見川の雄大な流れが目の前に広がるのが早戸駅です。寒暖差の激しい日には川から発生した霧に包まれ、より幻想的な雰囲気に。
堀内(ほりない)駅【岩手・普代村】
『あまちゃん』ロケ地の、太平洋を望む駅
太平洋を見渡す高台に立つ小さな無人駅で、三陸鉄道北リアス線のホームが一面あるだけ。NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』のロケ地になった駅としても有名です(ドラマ内では「袖が浜駅」として登場)。義経伝説で知られる鵜鳥神社が近くにあることから「義経の祈り」という愛称でも親しまれています。
豊かな自然の中にたたずむ駅、一度見たら忘れられないインパクトのある駅……個性豊かな東北の秘境駅を訪れて、ゆっくりとした時間が流れる贅沢な旅を楽しみましょう。