古い、お湯が熱い、店主が怖い……そんなイメージを吹き飛ばす、女性にも人気の銭湯が増えています。温泉旅館やホテルの大浴場を思わせる素敵な浴室はもちろん、さまざまなこだわりを持った個性的なお店がたくさん。しかも、東京都の銭湯(公衆浴場)は一律550円の入浴料金で楽しめるんです。今回は、おしゃれできれいな銭湯を5選、ご紹介します!
【目次】
JR鶯谷駅近くの「ひだまりの泉 萩の湯」は、2017年5月に建て替えオープン。温泉旅館の大浴場にも劣らない大きな露天風呂を備え、湯船に自然光が差し込む光景に、「これで550円!?」とびっくりするはずです。湯船に注ぐお湯は、洗浄効果に優れた「光マイクロバブル湯」。内湯の炭酸泉、塩サウナと、女性にうれしい設備がそろいます。乳液や化粧水などのアメニティが充実しているのもうれしいですね。
併設している「食事処こもれび」では、ホテルや迎賓館で経験を積んだ料理人による、店内で手作りしたメニューが好評を博しています。もちろん「お風呂上がりの一杯!」も充実。
■アクセス
JR「鶯谷」駅より徒歩約3分
大田区は15軒の銭湯で天然温泉を楽しめる「東京の温泉地帯」。そのほとんどが真っ黒な「黒湯」という温泉ですが、東急池上線の蓮沼駅から徒歩2分の「はすぬま温泉」は、約40年前に薄黄色の新源泉を掘削し、美肌の温泉として親しまれてきました。
この温泉が2017年12月、「大正ロマン」をテーマにリニューアルオープン。窓はステンドグラスになり、館内は全面木材を使い、レトロに生まれ変わりました。
3つの湯船には、すべて温泉が注がれています。特におすすめなのは炭酸温泉で、お湯に浸かっていると滝のように汗が出てきます。汗をかいたあとは源泉かけ流しの水風呂で締めくくれば、毛穴が引き締まり、肌のリフトアップが感じられるはず。
改装前と変わらない店主ご夫婦が優しい接客で迎えてくれるので、初めての方でも安心です!
■アクセス
東急池上線「蓮沼」駅より徒歩約2分
2014年に建て替えオープンした「天然温泉 久松湯」は、西武池袋線の桜台駅から徒歩5分。銭湯を探して歩いていると、つい通り過ぎてしまうかもしれません。なぜならその外観が「グッドデザイン賞」を受賞するほどスタイリッシュなのです。そのエントランスは、まるで美術館。高級ホテルのようなフロント、のれんのロゴや館内のピクトグラムまで、とにかくおしゃれ!
「光と風、雑木林の中の銭湯」をテーマにした浴室は自然光がたっぷり入り、明るく開放的。時間帯によっては内湯の壁面でプロジェクションマッピングを体験できることも。とはいえデザインだけじゃなく、お湯も素晴らしいんです。露天風呂を満たす茶色っぽい湯は、成分の濃いナトリウム-塩化物強塩温泉。貴重な温泉を550円で堪能できる……。旅の疲れを癒やすというより、旅行の行程に組み込んででも訪れたい銭湯です。
■アクセス
西武池袋線「桜台」駅より徒歩約5分
JR新大久保駅から徒歩5分。にぎやかな新大久保の街中にある「万年湯」は、街の雰囲気とは正反対の静寂に包まれた銭湯です。コンセプトは「都会の隠し湯」。2016年に新装オープンした建物の外には、街の喧騒を切り離すかのように門が設置され、落ち着いた濃色の木材を配した入り口は江戸時代の高級料亭のようです。
穏やかな色使いのタイルと照明に迎えられる浴室では、格調ある「和の雰囲気」を体験できます。主浴槽は40度とぬるめ。江戸っ子気分で熱めのお湯を体験したい方は、44度のシルク湯をどうぞ。
オシャレというより「粋」という言葉がしっくりくる万年湯。コリアンタウンを散策したら、万年湯で和の魅力を再発見してみては?
■アクセス
JR「新大久保」駅より徒歩約5分
■アクセス
東急東横線・東京メトロ日比谷線「中目黒」駅より徒歩約3分
ご紹介した5つの東京都内の銭湯は、ここ数年でリニューアルオープンしたばかりの、おしゃれかつきれいな銭湯ばかり。
旅の途中にぶらりと立ち寄るのはもちろん、銭湯をハシゴしながらの「東京の銭湯旅」もなかなか粋でいいものですよ。
掲載情報は2023年5月29日更新時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。