【東北・関東】絶景の露天風呂がある宿5選|大自然と温泉のコラボが最高
温泉旅行で宿に求めるものの優先順位は人それぞれ。そんななかで私がこだわっているのが「露天風呂からの景色のよさ」です。せっかく日常から離れられる温泉旅行、単純に温泉があるだけではなく、都会では絶対に見られない景色を堪能しつつ、特別な温泉入浴を楽しみたいですよね。今回は絶景の露天風呂が自慢の宿を5つ、ご紹介いたします!
【黄金崎不老ふ死温泉(青森)】
日本海と一体化した秘湯
海を眺められる名湯は多々ありますが、指折りの絶景と名高いのが、青森県西津軽の「黄金崎不老ふ死温泉」です。ここは私の憧れの温泉。その理由は、写真を見ていただければわかるはず。日本トップクラスといえる奥行きのある景色、海と一体化したロケーション、マニアが歓喜する成分の濃い温泉、三拍子そろった超貴重な絶景露天風呂なのです。露天風呂の立ち寄り入浴は16時までのため、宿泊者だけが見られる「日本海への日の入り」は、どれほど感動的なんだろうか……今年行きたい温泉のトップ3に入ります! あ〜休みがほしい(笑)。
【藤七温泉彩雲荘(岩手)】
国立公園の大自然に抱かれながら湯あみ
「藤七(とうしち)温泉彩雲荘」は、海抜1,400mの山岳地帯にある宿。十和田八幡平国立公園内に位置し、人の手が入っていない、本物の自然が広がります。最大の魅力は5つの混浴露天風呂。山あいに点在する露天風呂、漂う硫黄のにおい……五感で秘湯を感じられる環境です。バスタオルを巻いて入浴でき、かつ湯船は白濁しているので、混浴に不慣れな方でも入りやすいですが、宿泊すれば男女別の露天風呂も利用できます。高所、かつ清涼な空気のおかげで、夜には数えきれないほどの星空、そして朝には眼下の山々を包み込む雲海が見られることも……。
【旅館大沼(宮城)】
体が景色に溶け込む感覚を独り占め!
環境省の定めた泉質11種類のうち、9種類もの温泉が混在する東北の名湯、鳴子温泉郷。「旅館大沼」はそのうち異なる2種類の源泉を使い、7つの個性豊かな浴場で湯めぐりが楽しめます。それぞれ個性があって素敵……なのですが、館外に出て少し歩いた裏山にある、貸切露天風呂「母里(もり)の湯(宿泊者は1人30分1,000円)」こそが大沼旅館の真骨頂。紅葉、雪、新緑と季節ごとに変わる景色はもちろん、宿から離れた山の中なので、風、木々のざわめき……耳に入る音までも独り占めとなります。体が景色に溶け込むような、穏やかな入浴のひととき。一度経験したら、忘れられなくなりますよ!
【庄助の宿 瀧の湯(福島)】
湯あみしながら、滝、夜景、星空を満喫
会津若松の奥座敷、東山温泉は与謝野晶子や竹久夢二をはじめ、多くの文人墨客に愛された山あいの温泉地。湯川沿いに立つ「庄助の宿 瀧の湯」では、2つの絶景が拝めます。まずは、大浴場の大きな窓から眺める東山四大滝「伏見ヶ滝」。夜にはライトアップされ、光の反射と滝の音で幻想的な温泉タイムを演出します。もう1つは、屋上貸切露天風呂からの絶景。眼下にはまばゆい会津若松の夜景、空を見上げれば視界一面の星空! 天と地の2つの光が交じり合うこの景色は、会津盆地と東山温泉がある渓谷の、絶妙な位置関係が生み出した絶景です。
【岸権旅館(群馬)】
明治期の錦絵を再現した露天風呂
万葉集にもその名が登場している関東を代表する名湯・伊香保温泉で、長い歴史を誇る老舗が、1576年創業の「岸権(きしごん)旅館」です。
三国連山、谷川連峰を望む展望露天風呂「六左衛門の湯」では、湯船の縁にある木製の頭置きを使って横になり、リラックスして温泉と景色を楽しめます。離れ露天風呂「権左衛門の湯」は、目の前に広がる春の新緑、秋の紅葉など色鮮やかな木々の変化を、手の届きそうな距離で楽しむことができます。オススメ鑑賞法は、湯船から出て浴室全体を眺めること。実はここ、1881年に描かれた錦絵を再現した露天風呂。浴室すべてを視界に入れて初めて、旅館側の意図した絶景が完成するようになっているのだとか。ぜひ自分の目にその絶景を焼き付けてください!
言葉にならないほどの開放感がある、東北・関東の絶景露天風呂。大自然の中で、ゆったりとくつろいでみてはいかがでしょうか?