列車で行きたい日本の秘湯18選。温泉宿・旅館の宿泊記まとめ
日本には数多くの温泉地や温泉宿がありますが、中には人里離れた自然豊かな場所に「秘湯」と呼ばれる温泉があります。この記事では、これまでにびゅうたびで取材した秘湯の温泉宿や旅館に関する宿泊記をまとめました。列車など公共交通機関を利用したアクセスもご紹介しますので、ぜひ参考にして非日常感たっぷりの温泉旅行を楽しんでください。
【目次】
- ①酸ヶ湯温泉(青森県)
- ②鶴の湯温泉(秋田県)
- ③新玉川温泉(秋田県)
- ④後生掛温泉(秋田県)
- ⑤元湯 雄山閣(秋田県)
- ⑥大沢温泉 山水閣(岩手県)
- ⑦鉛温泉 藤三旅館(岩手県)
- ⑧夏油温泉 元湯夏油(岩手県)
- ⑨野地温泉ホテル(福島県)
- ⑩旅館玉子湯(福島県・高湯温泉)
- ⑪宝川温泉 汪泉閣(群馬県)
- ⑫法師温泉 長寿館(群馬県)
- ⑬奥鬼怒温泉ホテル 加仁湯(栃木県)
- ⑭越後長野温泉 嵐渓荘(新潟県)
- ⑮栃尾又温泉 自在館(新潟県)
- ⑯高峰温泉ランプの宿(長野県)
- ⑰湯元齋藤旅館(長野県)
- ⑱大牧温泉観光旅館(富山県)
①酸ヶ湯温泉(青森県)
青森県八甲田山の麓にひっそりと佇む「酸ヶ湯温泉」が見つかったのは1684年。鹿が湯に浸かって傷を癒やしているのを狩人が目撃し、以降「鹿湯」と呼ばれました。そして、お湯が酸性で酸っぱいことから「酢ヶ湯」、その後「酸ヶ湯」と表記が変わったそうです。
名物の総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」は160畳もの浴室に冷の湯・熱の湯・四分六分の湯・湯瀧など異なる源泉があります。昔ながらの湯治滞在者向けの設備は、レトロで落ち着く雰囲気です。銭湯、温泉旅館と「お風呂の現場」で修業を積んだ「風呂デューサー」毎川直也さんが、レポートします。
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>酸ヶ湯で湯治体験!日常の疲れを癒して心の平穏を取り戻す
■アクセス
JR「青森」駅から送迎バス約60分(要予約)またはJRバスで約70分
②鶴の湯温泉(秋田県・乳頭温泉郷)
「鶴の湯温泉」は乳頭温泉郷の中で最も古く、湯治場風情を残す人気の温泉宿です。4つの源泉と多くの浴槽があり、それぞれ泉質が違うので宿内で湯めぐりも楽しめます。名物は混浴露天風呂で、足元から源泉が湧き出す、日本全国でも珍しい温泉です。
硫黄成分だけでなく重曹成分や塩分を含み、皮脂や角質を落としてくれ、さらに保湿保温効果も高く、「オールインワン温泉」ともいえるでしょう。温泉家の北出恭子さんが鶴の湯温泉も含め蟹場温泉や黒湯温泉など乳頭温泉郷の7カ所の温泉をめぐりました。
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>乳頭温泉郷を温泉家がレポート!泉質の違う七湯を湯めぐりしてみた
■アクセス
JR「田沢湖」駅からバス約40分「アルパこまくさ」下車後、送迎バスを利用(要事前連絡)
③新玉川温泉(秋田県)
「新玉川温泉」は、強い酸性のお湯が有名で、pHが約「1.2」と日本で屈指の強酸性泉です。看護師さんが常駐しており、健康相談をすることもできます。
温泉にはいくつかの湯船があり、安全に入るための入浴方法があります。まず、源泉の割合が1%ほどの、「弱酸性」のお風呂に入り、次に源泉50%の湯船、そして最後に、源泉100%に浸かります。飲泉場では、源泉1に対して、水を9の割合で飲むことで消化を助けてくれるなどの効能が期待できます。ライターの地主恵亮さんが日々の疲れを癒やしに1泊2日の湯治旅行に出かけました。
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>新玉川温泉のレモンより酸っぱいお湯で湯治体験
■アクセス
JR「田沢湖」駅からバス約60分
④後生掛温泉(秋田県)
「後生掛温泉」は、JR田沢湖駅からバスで1時間半以上行ったところにある秘湯の一軒宿です。「馬で来て足駄で帰る後生掛(行きは馬に乗って来たけど、帰りは歩いて帰れる)」といわれるほど、あらゆる不調に効果があるといわれています。
名物は「箱サウナ」(箱蒸し風呂)で、箱に入り顔を出した状態で段差の部分に座り扉を閉めると、一人だけの空間でサウナの蒸気を浴びることができます。「箱サウナ」のほかにも、「サウナ風呂」(普通のサウナ)、「泥風呂」「打たせ湯」「神経痛の湯」「火山風呂」「露天風呂」と、7種類もの温泉が楽しめます。ライターの朝井麻由美さんがレポートします。
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>箱に入って一人の世界に浸れる! 後生掛温泉の「箱サウナ」に潜入
■アクセス
夏季:JR「田沢湖」駅からバス約100分「アスピーテライン入口」下車後、送迎バスを利用(宿泊者限定・要事前予約)
冬季:JR「花輪」駅から送迎バスを利用(宿泊者限定・要事前予約)
⑤元湯 雄山閣(秋田県・男鹿温泉郷)
男鹿温泉郷はユネスコ無形文化遺産にも認定されている来訪神・ナマハゲが有名ですが、古くは湯治場として人々を癒やした効き湯の郷でもあります。「元湯 雄山閣」の一番の特徴は、『源泉直行の噴き流し』で勢いがあることです。地下から温泉を汲み上げ、そのままパイプから出しているからこその、温泉の成分、湯の花の濃さが自慢です。底にはうっすらと、鉱泉のなかにある湯の花が積り、湯の肌触りはまったりしています。
また、お味噌汁が入った桶に、アツアツに熱した石を投入して一瞬で煮立て、海鮮を加える石焼料理も宿の人気名物の一つです。温泉ソムリエでもある編集者の藤田華子さんが男鹿の新しいスポットである「稲とアガベ醸造所」もあわせて取材しました。
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>男鹿温泉・元湯 雄山閣で肌しっとり。注目のクラフトサケ醸造所も
■アクセス
JR「男鹿」駅から送迎バス約25分(要事前予約)
⑥大沢温泉 山水閣(岩手県)
花巻温泉郷にある「大沢温泉」は、湯治部と旅館部にわかれています。大沢温泉には6つの温泉があり、そのうちの3つが露天風呂で、美しい景色を眺めながらお湯に浸かれます。中でも湯治部にある「大沢の湯」は 渓流にせり出しており、春には桜、秋には紅葉、冬には雪景色が楽しめます。
旅館部の「山水閣」では、夕食に岩手の海の幸と山の幸を利用した会席料理をいただけます。小説家の小野美由紀さんが「山水閣」に宿泊し、翌日は宮沢賢治記念館など宮沢賢治ゆかりのスポットをめぐりました。
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>花巻・大沢温泉で好きを極める旅。絶景露天と宮沢賢治の世界に浸かる
■アクセス
JR「新花巻」駅またはJR「花巻」駅から花巻温泉組合バスで約30分~45分
⑦鉛温泉 藤三旅館(岩手県)
花巻温泉郷の中にある「鉛温泉 藤三旅館」は開湯600年の歴史を誇る老舗の旅館です。宮沢賢治が研究生時代に何度も訪れたといわれています。総ケヤキ造りの本館内には、情緒のある空気感が広がっています。
最大の目玉は、深さ1.25mもある立居浴専用である「白猿の湯」です。東北の「湯治文化」を知る人であれば誰もが憧れる湯といわれており、高い天井、深い湯船、そして浴室内に満たされた重厚な雰囲気にはおもわず感嘆の声が漏れます。白猿の湯のほかにも、趣に溢れたいくつもの湯船があり、そのどれもが源泉100%かけ流しです。宮沢賢治の熱烈なファンであるワクサカソウヘイさんが。温泉と「賢治の世界」に浸かってきました。
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>宮沢賢治が愛した宿・藤三旅館へ。花巻でゆかりのスポットを巡る
■アクセス
JR「新花巻」駅またはJR「花巻」駅からシャトルバスで約40分~55分
⑧夏油温泉 元湯夏油(岩手県)
岩手県の秘湯「夏油温泉 元湯夏油」は、栗駒国定公園内、ブナの原生林や花の群生地など手つかずの自然が残る自然豊かな場所にあります。宿泊は旅館部と自炊部に分かれていて、旅館部はほっと安らぐ純和風の設えで窓からも豊かな自然を感じられます。
全部で7つの源泉と7つの湯船があり、元湯夏油に滞在するとすべてが利用できます。一つの施設で、個性のちがうたくさんの泉質をめぐることができるのが魅力的です。男女混浴の露天風呂が多いですが、女性専用時間を設けているので混浴が苦手な女性でも安心です。日本国内でも数十カ所しかない足元湧出泉の「疝気の湯」などを温泉家の北出恭子さんがめぐりました。
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>【宿泊記】夏油温泉 元湯夏油で湯巡りを満喫。大自然に囲まれた岩手の秘湯
■アクセス
JR「北上」駅から送迎バス約50分(要事前予約)またはタクシーを利用
⑨野地温泉ホテル(福島県)
「野地温泉ホテル」は標高1,200メートルの高さに位置する雲上の温泉ホテルです。お風呂が6つあり、宿内で湯めぐりが楽しめます。男性大浴場の「剣の湯」と女性大浴場の「扇の湯」があり、「扇の湯」には露天風呂「羽衣の湯」が併設されています。男女入れ替え制の「天狗の湯」「千寿の湯」「鬼面の湯」は、3時間ごとに男性と女性の利用時間が切り替わるので、1日のうちに何回か入浴するチャンスがあります。
ミルキーブルーの白濁したお湯の泉質は単純硫黄泉で、循環はせず源泉かけ流しです。宿の周辺にはブナの原生林があり、散策をしながら森林浴も満喫できます。温泉ライターの泉よしかさんがレポートします。
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>「野地温泉ホテル」宿泊記。お湯巡りと森林浴でリフレッシュ
■アクセス
JR「福島」駅から無料送迎バス約50分(要事前予約)
➉旅館玉子湯(福島県・高湯温泉)
「一切の鳴り物を禁ず」という方針で、昔ながらの湯治場を守り続けてきた高湯温泉にある「旅館玉子湯」は創業150年以上の歴史ある老舗旅館です。名前の由来は「ここの温泉に入ると、肌が玉子のように滑らかになる」「温泉のにおいがゆで玉子に似ている」ということからだそう。
敷地内には、内湯が2つと、庭園に露天風呂をはじめとした4つのお湯と足湯がひとつの合計7つの温泉があります。かやぶきの湯小屋「玉子湯」は開業時からの歴史があり、昔の湯治場の雰囲気が残っています。温泉は、自然に湧き出る源泉を100%かけ流しており、庭園に流れる川の音をBGMに、ゆったりした時間を過ごせます。ライターのマツオカミキさんがデジタルデトックス旅に出かけました。
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>福島・高湯温泉でデジタルデトックスに挑戦。俗世と離れてSNS疲れ解消!
■アクセス
JR「福島」駅から送迎バスを利用(要事前予約)
⑪宝川温泉 汪泉閣(群馬県)
「宝川温泉 汪泉閣」は2015年頃に、ロイター通信で「世界の温泉 第6位」に選ばれたこともある人気の温泉です。多くのメディアでも取り上げられている「摩訶の湯」は、120畳の広大な源泉かけ流し天然温泉です。冬の時期には辺り一面雪だらけの趣深い景色が広がり、温泉に浸かっていると体がみるみるほぐされ、心までやわらかくなっていきます。
魔訶の湯のほかにも「子宝の湯」や「般若の湯」など複数の露天風呂があります。ライターのカツセマサヒコさんが、川のせせらぎと、鳥のさえずりと、透き通った冷たい空気に身も心も充電されました。
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>群馬・宝川温泉へのひとり旅。何もかもイヤになったら試してほしい
■アクセス
JR「上毛高原」駅またはJR「みなかみ」駅から宿泊者限定の送迎バスを利用(要事前予約)
⑫法師温泉 長寿館(群馬県)
「法師温泉 長寿館」は、本館と別館、湯殿「法師乃湯」が国登録有形文化財に指定されている温泉宿で、玄関と囲炉裏、「法師乃湯」は、映画『テルマエ・ロマエⅡ』にも登場しています。
「法師乃湯」の明治時代のモダンな建築からは、贅沢な湯治場の雰囲気を感じられます。4つある浴槽の底には大小の石が敷かれていて、その下からカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉(石膏泉)が湧き出ています。2時間で浴槽がいっぱいになり、お湯は1日に12回入れ替わるため、いつでも新鮮な温泉を堪能できるのが魅力的です。エッセイストの柳沢小実さんがレポートします。
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>憧れの「法師温泉 長寿館」へ。群馬・秘湯の一軒宿でデジタル断食体験!
■アクセス
JR「上毛高原」駅からバス約30分「猿ヶ京」下車、みなかみ町営バス法師線に乗り換え約20分「法師温泉」下車
⑬奥鬼怒温泉ホテル 加仁湯(栃木県)
「奥鬼怒温泉ホテル 加仁湯」は、大自然の中にある温泉で5種類もの源泉が楽しめます。5つすべてが源泉かけ流しの温泉で、泉質やにごり具合もそれぞれ異なるため、入り比べてみるのも楽しいでしょう。温泉のにごりかたは、気温や気圧で変わるそう。
宿の最寄りのバス停である「女夫渕」(めおとぶち)から宿の送迎バスも利用できますが、ハイキングコースを約80分歩いて向かうこともできます。山登り後の温泉を楽しみにあえて歩いて向かう人も多いそう。ライターのマキヤさんが、ハイキングコースで川沿いを歩いたり、自然の岩でできた階段を登ったりと大自然を感じながらホテルに向かいました。
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>SL大樹で行く奥鬼怒温泉。「ゆっくり」を堪能する旅
■アクセス
JR「鬼怒川温泉」駅からバス約95分「女夫渕」下車後、送迎バスを利用
⑭越後長野温泉 嵐渓荘(新潟県)
新潟県の自然豊かな下田郷にある「越後長野温泉 嵐渓荘」。本館にあたる緑風館は、国の有形文化財に登録されています。元々は昭和初期に弥彦線の燕駅前に料亭として建てられた建物で、戦後にこの地に移築されました。
温泉の泉質は日本屈指の強食塩冷鉱泉で、塩分が強く、肌の感覚が狂ってお湯がぬるく感じることから、長く浸かっていられ、身体が温まるのだそう。湯上りには温泉ほうじ茶をいただけます。塩辛い温泉と、新潟県村上市の茶葉を使用して淹れたほうじ茶は、昆布茶のような味がします。また、朝食に提供されるコシヒカリを温泉と湧き水だけで炊いたお粥も名物の一つです。歴史旅大好きモデルの加治まやさんがレポートします。
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>新潟の秘湯「越後長野温泉・嵐渓荘」の宿泊記。雪見風呂に癒やされる旅へ
■アクセス
JR「燕三条」駅から宿泊者専用送迎バスを利用(要事前予約)
⑮栃尾又温泉 自在館(新潟県)
温泉家の北出恭子さんが、新潟県魚沼市の秘湯「栃尾又温泉 自在館」へ向かいました。自在館は400年以上の歴史がある老舗旅館で、昔から湯治場として人々を癒やしてきました。現在は、現代のライフスタイルに合わせて、2泊や3泊などの「プチ湯治」をする「現代湯治」を推奨しています。一人旅の方が6割以上で、一人でも安心して滞在できます。
自在館には、各日で男女が入れ替わる大浴場が3ヶ所、内湯や露天風呂がある貸切風呂が3ヶ所あります。貸切風呂「たぬきの湯」の泉質は弱アルカリ性の「単純弱放射能泉」で、温泉の基準値の約6.5倍のラドンが含まれています。ラドンは、免疫力アップや新陳代謝の促進、痛みの緩和などの効能が期待できるといわれています。
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>秘湯「栃尾又温泉 自在館」へひとり旅。プチ湯治で体と心を癒やす
■アクセス
JR「浦佐」駅から送迎バスを利用(要事前予約)
⑯高峰温泉ランプの宿(長野県)
「高峰温泉ランプの宿」は標高2,000mの高峰高原に立つ一軒宿です。野天風呂からは雲上の絶景が楽しめます。ランプの灯りがともる、ランプの湯は風情たっぷり。お風呂では自然保護のため、シャンプーやせっけんが使えませんが、創生水という水を使用しているため、お湯のみで汚れが落ちます。
20:30からは玄関前で星の観望会が行われ、天体望遠鏡で、月のクレーターや星雲の観察も楽しめます。星景写真家の宮坂雅博さんと小松由利江さんが写真撮影も含めて満天の星を満喫しました。
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■アクセス
JR「佐久平」駅からバス約60分またはJR「小諸」駅からバス約45分
⑰湯元齋藤旅館(長野県・白骨温泉)
「湯元齋藤旅館」は江戸時代から続く老舗旅館で、客室棟3棟を含む7施設から成ります。大浴場の「薬師の湯」と「龍神の湯」は、通常深夜0時から1時に男女を入れ替えるため、一泊でも両方の浴室を楽しめます。野天風呂「鬼が城」は、湯治場を再現した雰囲気のお風呂で、脱衣所のドアを開けると白濁湯が注がれた湯船が広がります。
白骨温泉は弱酸性で、まろやかでやさしく、体全体がとろける感覚になります。また、胃腸にも良いとされている温泉で、温泉で作った湯豆腐や温泉で炊いた温泉粥など、浸かるだけではなく食事でも温泉を楽しめるのはこの地ならではの魅力です。温泉ソムリエeriさんが長野の秘湯をハシゴしました。
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>長野の秘湯をハシゴ!白骨・扉・美ヶ原温泉を温泉ソムリエが案内
■アクセス
アルピコ交通「新島々」駅からバスまたはタクシーを利用
⑱大牧温泉観光旅館(富山県)
「大牧温泉観光旅館」は船でしか行くことができない秘湯です。小牧ダムの脇にある遊覧船乗り場から庄川峡遊覧船に乗って向かいます。約30分間の船旅では、大自然を感じられます。
館内には複数のお風呂があり、男性用のテラス風呂や女性露天風呂からは庄川峡を眺められます。源泉かけ流しのお湯は塩化物泉と硫酸塩泉の2つの源泉が混ざったお湯で、ナトリウムが含まれるため口に含むとほのかな塩味があります。夕食は富山の海山の幸を活かした会席料理をいただけます。日本全国を旅しながら星景写真を撮影している宮坂雅博さんがレポートします。
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>五箇山の冬景色&船で行く秘湯「大牧温泉」を求めて冬の富山へ
■アクセス
JR「新高岡」駅からバス約90分「小牧」下車後、庄川峡遊覧船に乗船し約30分
秘湯の温泉へ出かけよう
東北・関東・甲信越・北陸の秘湯に関する宿泊記をご紹介しました。日常生活に疲れたときには、人里離れた自然豊かな場所にある秘湯を訪れて源泉かけ流しの温泉や自然に癒やされるのはいかがでしょうか。賑やかな温泉地も良いですが、山や川に囲まれた秘湯でゆっくり過ごせば心身共にリフレッシュできるでしょう。車を利用せずともアクセスできる秘湯もたくさんあるので、ぜひ記事を参考に秘湯への旅行をお楽しみください。
秘湯の温泉宿に列車でお出かけする際は、新幹線と宿がセットでお得に予約できる「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」をぜひご利用ください!
掲載情報は2024年10月31日更新時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。