東京から列車で気軽にアクセスできる静岡は、実はマイクロブルワリーの数が多く、全国でも上位に入るクラフトビールの聖地。日本三大清流の1つである柿田川や富士山の湧き水など、豊かな水資源を生かしたビール醸造が盛んです。
今回は、そんな静岡県内の駅から徒歩10分以内で行ける、人気ブルワリーの直営タップルームやレストランを5つ紹介します。各ブルワリーおすすめのクラフトビールや合わせて食べたいフードメニューもピックアップ。静岡ならではのクラフトビールが充実しているので、ぜひ飲み比べてみてください!
【目次】
JR浜松駅から徒歩約5分の場所に立つのは、ドイツの古城をイメージした荘厳な建物が目印の「マイン・シュロス」。建物内にビール醸造施設を併設し、伝統的な「ドイツビール純粋令」の製法でつくられる本場仕込みのクラフトビールが楽しめるレストランです。クラフトビールは、爽快な飲み口が人気の「へレス」を始め、苦みが少なくフルーティな「ヴァイツェン」、苦みとコクが味わい深い「アルト」、独特の風味と香りが特徴の黒ビール「シュヴァルツ」の4種と、季節ごとの限定ものがそろいます。
ドイツ中世の街をイメージした趣深い店内には、ビール醸造に欠かせない銅色に輝く沸騰釜が鎮座しているのもクラフトビール好きにはたまらないポイントです。料理は「シュバインスハクセン(豚すね肉のロースト)」「ジャーマンポテト」といったドイツの伝統料理を中心に、ステーキやピザ、パスタなどバラエティ豊か。アルコールはほかにも地酒やワイン、カクテルなどがあり、ビール以外も楽しめます。
■店舗情報
マイン・シュロス 公式サイト
アクセス:JR「浜松」駅から徒歩約5分
JR掛川駅からほど近くの街中にあるクラフトビール醸造所「Kakegawa Farm Brewing(カケガワビール)」。地元の野菜やフルーツを使った個性派のクラフトビールが、直営のビアホール「BUCKET HERE(バケツヒア)」で楽しめます。看板ビールは、世界農業遺産認定の「茶草場農法」によって栽培された掛川茶(深蒸し茶)を使った「カケガワ茶エール」。モルトの甘みとホップの苦みにお茶のアロマがマッチしたお茶の名産地ならではのビールです。
店内では、自社醸造のカケガワビールブランドを始めとした国内外のクラフトビール10オンタップを用意。ほんのり辛めの味付けがビールと相性抜群の看板フード「ダーティフライ」など、おつまみメニューも充実しています。駅から徒歩約3分の好立地かつ土・日・祝日は14時からオープンしているので、旅行やクラフトビール巡りの行程にも取り入れやすいですよ。
■店舗情報
BUCKET HERE 公式Instagram
アクセス:JR・天竜浜名湖鉄道「掛川」駅から徒歩約3分
ピンクグレープフルーツを思わせるアロマとドライな飲み口が特徴のフラッグシップビール「69IPA」といったオリジナリティ溢れるクラフトビールを醸造している「REPUBREW(リパブリュー)」。JR沼津駅からわずか徒歩約1分の場所にあるシティーブルワリーに併設されたビアホール「駅前ビール工場 リパブリュー沼津」は、「69IPA」など常時20種類のタップからビールを選べるクラフトビールのパラダイスです。
ビールも料理も種類豊富で迷ってしまいそうですが、スタッフに好みのテイストを伝えればぴったりのビールを教えてもらえるほか、タップリストすべてに相性の良いペアリングフードが併記されているので初めてでも安心。なかでも臭みの少ない乳飲み子の肉を使った「名物ラムチョップ」はお店を訪れたら一度は食べておきたい一品です。飲み放題付コース(※)もあり、クラフトビールを心ゆくまで堪能したいという方もきっと満足できるはず。
※編集部注:事前予約が必要です
■店舗情報
駅前ビール工場 リパブリュー沼津 公式サイト
アクセス:JR「沼津」駅から徒歩約1分
静岡市内初のクラフトビール醸造所として立ち上げられ、創業10周年を迎えた「AOI BREWING(アオイビール)」。その直営店である「the Pint Shack」は、地元の人からも長年愛されているカウンター6席の小さなビアバーです。飲みやすさが人気の定番のアオイビール3種「浅間ゴールデンエール」「賎機IPA」「駿府アルト」のほか、ゆずやレモン、みかん、桃など地元産の季節のフルーツを使った限定ビールなどが味わえます。
クラフトビールは3サイズから選べるので「いろんな種類を飲み比べてみたい!」というクラフトビールファンも満足できるはず。ビールにぴったりのおつまみメニューもあり、益々ビールが進みそうです。また、ターミナル駅であるJR静岡駅から徒歩圏内で、11時~23時までと営業時間が長いので「ちょっと一杯」と気軽に立ち寄れるのも魅力。乗り換えの合間や観光の一休みにもどうぞ。
■店舗情報
the Pint Shack 公式サイト
アクセス:JR「静岡」駅から徒歩約7分
世界文化遺産である韮山反射炉の目の前に創設された「反射炉ビヤ」は、数十種類のモルトを扱い、その組み合わせによって多様なフレーバーを生み出しているクラフトビール醸造所です。そんな反射炉ビヤのビールを気軽に楽しめるのが、伊豆長岡駅前にある直営立ち飲みビアスタンド「HANSHARO BEER STAND」。ここでは常時8タップ、ボトルビールも10種類以上をそろえ、同ブランドの定番クラフトビールや最新作はもちろんのこと、ほかではなかなかお目にかかれない小ロットのビールに出合えることもあります。
お店一押しのクラフトビールは、下剋上の代名詞でもある戦国大名・北条早雲から名前をとったアメリカンペールエール「早雲」。柑橘系のフルーティな味わいが特徴で、フラッグシップのイングリッシュペールエール「太郎左衛門」との飲み比べもおすすめです。合わせるフードメニューの一番人気は、伊豆の鮮魚を使った「フィッシュ&チップス」で、地元の養鶏場の卵でつくる自家製タルタルソースがベストマッチ!
■店舗情報
HANSHARO BEER STAND 公式サイト
アクセス:伊豆箱根鉄道「伊豆長岡」駅から徒歩約30秒
ついあれこれ飲み比べしたくなるクラフトビール巡りは、みんなが気兼ねなく飲める列車旅と相性抜群。今回ご紹介したお店はすべて駅から徒歩10分以内で行けるので、クラフトビールのディープなファンはもちろんのこと、気軽に楽しみたい方にもぴったりです。週末や連休の旅行に、静岡のクラフトビールの魅力をぜひご堪能ください!
JR東京駅からJR静岡駅までは東海道・山陽新幹線「ひかり」で約1時間。静岡へのご旅行は新幹線と宿がセットでお得に予約できる「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」をぜひご利用ください!
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掲載情報は2024年8月27日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。