可憐な紫色の花と甘い香りで、春から初夏の景色を彩る藤の花。カーテンやトンネルのようにつくられた藤棚は美しいフォトスポットとして注目され、年齢問わず人気を集めています。

今回は、関東圏内にある、列車やバスでのアクセスが便利な藤の名所を5つ厳選。350本以上の藤が咲き誇る「あしかがフラワーパーク」や、「東京一の藤の名所」と名高い「亀戸天神社」など、一度は訪れておきたい藤のスポットをピックアップしました。開花に合わせて開催されるイベントや限定のお土産・授与品などもあるので、ゴールデンウイークや週末のお出かけの参考にしてみてください!

【目次】

①あしかがフラワーパーク(栃木県)

あしかがフラワーパークの大藤(写真提供:株式会社足利フラワーリゾート)。 大藤
写真提供:株式会社足利フラワーリゾート

約10万平方メートルを誇る敷地に、四季折々の花々が咲き魅せる栃木県足利市の「あしかがフラワーパーク」。シンボルの「大藤」は、園の前身「早川農園」で愛されていた樹齢160年を超える藤で、1994~1996年に行われた移植プロジェクトは大きな注目を集めたそう。

4月中旬ごろから園内では、うす紅、紫、白、黄色といった350本以上の藤が、少しずつ開花をずらしながら訪れる人の目を楽しませてくれます。特に、栃木県の天然記念物にも指定されている大藤4本と、約80メートルの白藤のトンネルは必見です。

あしかがフラワーパークの大長藤のライトアップ(写真提供:株式会社足利フラワーリゾート)。 ライトアップされた大長藤
写真提供:株式会社足利フラワーリゾート

藤が見ごろを迎える4月中旬~5月中旬の1カ月間は、毎年「ふじのはな物語~大藤まつり~」が開催され、日没後はライトアップも実施。イルミネーションの名所としても知られる同園ならではの藤×光の演出に心奪われること必至です。また、同時に見ごろを迎えるつつじとの華やかなコラボにも注目。イベント期間中は限定の雑貨やフードも登場するのでお見逃しなく!

■施設情報

あしかがフラワーパーク 公式サイト

住所:栃木県足利市迫間町607

アクセス:JR「あしかがフラワーパーク」駅から徒歩約3分

例年の藤の見ごろ:4月中旬~5月中旬

②亀戸天神社(東京都)

亀戸天神社の藤棚(写真提供:亀戸天神社)。 写真提供:亀戸天神社

下町情緒溢れる東京都江東区亀戸に立つ「亀戸天神社」は、約350年の歴史をもつ東国天満宮の宗社。古くから「東京一の藤の名所」と謳われる境内には、50株以上の藤があり、4月の中旬ごろから一斉に咲き始めます。見どころは、大きな心字池をぐるりと囲むようにつくられた藤棚。池の水面に映る様子や池に架かる3つの橋とのコントラストが風情たっぷりです。

亀戸天神社の藤棚と東京スカイツリー(写真提供:亀戸天神社)。 藤棚と東京スカイツリー
写真提供:亀戸天神社

亀戸天神社では美しい藤棚と本殿、そして徒歩圏内にある東京スカイツリーとのコラボが見られるのもポイント。開花シーズンに行われる「藤まつり」期間中はライトアップもされるので、フォトジェニックな1枚を狙うなら夕方ごろに訪れるのもおすすめです。また「藤守り」「ふじみ守」といった期間限定のかわいい授与品も用意されているのでお土産にしてみては。

■施設情報

亀戸天神社 公式サイト

住所:東京都江東区亀戸3丁目6-1

アクセス:JR「亀戸」駅またはJR「錦糸町」駅から徒歩約15分

例年の藤の見ごろ:4月中旬~下旬

③國領神社(東京都)

國領神社の本殿と御神木「千年乃藤」(写真提供:國領神社)。 本殿と御神木「千年乃藤」
写真提供:國領神社

東京都調布市にある國領神社では、毎年4月~5月にかけて境内にある「千年乃藤」が見ごろを迎えます。樹齢約400~500年といわれる老齢の藤の木で、藤棚は高さ約4メートル、面積約400平方メートルと見ごたえたっぷり。藤はよく延び茂るため、延命・子孫繁栄・商売繁盛・万物繁盛のほか、不二・無事に通じ災厄を防ぎ守る御神木として古くから敬い崇められてきたそうです。

國領神社の「千年乃藤 御守」(写真提供:國領神社)。 開花時期限定御守「千年乃藤 御守」
写真提供:國領神社

神社では藤の開花時期に合わせて毎年「国領千年乃藤まつり」(※)を開催。屋台店のほか歌やダンス、手品など多様なステージプログラムも予定されているので、時期を合わせて参拝するのがおすすめです。また、藤の開花時期限定で「千年乃藤」の実が入った御守「千年乃藤 御守」や、藤を描いた絵馬、特別な装飾が入った御朱印の授与もあるので、ぜひチェックしてみてください。

※編集部注:2025年は4月19日(土)・20日(日)に開催予定

■施設情報

國領神社 公式サイト

住所:東京都調布市国領町1丁目7-1

アクセス:京王線「布田」駅から徒歩約5分

例年の藤の見ごろ:4月中旬~5月上旬

④ふじの咲く丘・ふじふれあい館(群馬県)

ふじの咲く丘・ふじふれあい館の藤棚(写真提供:藤岡市商業観光課)。 写真提供:藤岡市商業観光課

群馬県藤岡市にある自然豊かな庚申山総合公園。その園内にある「ふじの咲く丘・ふじふれあい館」は、市の花である藤をテーマにしたエリアです。まるでカーテンのように頭上を彩る全長約350メートルの藤棚のほか、約45種類もの藤が植えられた見本園があり、紫だけでなく白やピンクなど色とりどりの藤の花が咲き誇ります。

ふじの咲く丘・ふじふれあい館の藤棚のライトアップ(写真提供:藤岡市商業観光課)。 ライトアップされた藤棚
写真提供:藤岡市商業観光課

毎年藤の開花に合わせて開催される「藤岡ふじまつり」では、藤の即売会や物産市、お茶席などイベントが目白押し。さらに期間中はライトアップが行われ、光に浮かぶ幻想的な夜景にうっとりすること間違いなしです。そのほか、隣接する「藤岡市みかぼみらい館」で観光物産フェアやフリーライブなどが催されるので1日を通して楽しめます。

■施設情報

ふじの咲く丘・ふじふれあい館 公式サイト

住所:群馬県藤岡市藤岡2690-7

アクセス:JR「群馬藤岡」駅から路線バスめぐるん 市内循環(右回り)で「みかぼみらい館第3駐車場」停留所下車、徒歩約5分

例年の見ごろ:4月中旬~5月上旬

⑤玉敷公園(埼玉県)

玉敷公園の藤棚 (写真提供:加須市物産観光協会騎西支部)。 写真提供:加須市物産観光協会騎西支部

埼玉県加須市にある「玉敷公園」では、毎年4月下旬ごろ約30本の藤が開花し、花の甘い香りを漂わせています。見どころはなんといっても、埼玉県の天然記念物にも指定されている推定樹齢450年以上の大藤。約700平方メートルある「100畳敷き」ともいわれる藤が、約1メートルの花房を垂れている様子は圧巻です。

江戸時代行列(写真提供:加須市物産観光協会騎西支部)。 江戸時代行列
写真提供:加須市物産観光協会騎西支部

玉敷公園にはつつじも植樹されており、藤とつつじのコラボレーションが園内を華やかに彩ります。また、藤の開花シーズンに開催される「加須市騎西藤まつり」(※)では、野点や江戸時代行列、バンド演奏など日替わりのステージイベントや物産販売も。同時に、隣接する玉敷神社でも健康祈願の「お馬くぐり」などの催しが予定されているので、玉敷公園散策と合わせて参拝してみてください。

※編集部注:2025年は4月19日(土)~4月29日(火・祝)の土・日・祝(5日間)に開催予定

■施設情報

加須市騎西藤まつり 公式サイト

住所:埼玉県加須市騎西535-1

アクセス:東武伊勢崎線「加須」駅またはJR「鴻巣」駅から朝日バス乗車「騎西一丁目」停留所下車、徒歩約7分 ※藤まつり期間は加須駅から無料シャトルバスを運行

例年の藤の見ごろ:4月下旬ごろ

列車やバスでのお出かけは、道路や駐車場の混雑の心配がないのもうれしいですね。それぞれ開花シーズンにはイベントも開催される予定なので、賑やかに観賞したい方は時期を合わせていくのがおすすめです。なお、藤の開花時期は気候によって変動する場合があるので、詳細は各スポットの公式サイトなどをご確認ください。

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掲載情報は2025年3月6日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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