長野・昼神温泉【花桃を眺める】絶景旅。花桃の里~天龍峡大橋へ
今回の列車旅ポイント
- 茅野駅ホームにある八ヶ岳産の黒耀石
- 昼神温泉郷にある花桃の里へは、列車+JR駅レンタカーを利用するのが便利
- 天龍峡大橋から眺める飯田線の絶景
こんにちは。観音クリエイションです。春ですね、お出かけに最高なシーズンになりました(2023年4月取材)。
今回は、色とりどりの花桃が咲き誇る花桃の里を訪れ、夜は息を呑むような星空を見上げ、天龍峡大橋から絶景を眺める。そんな素敵な長野県南部の1泊2日の旅をご紹介します。
新宿駅
いざ、自然があふれる長野県・南信地域へ
長野県の南信地方にあるJR茅野駅に到着。JR新宿駅からだと特急「あずさ」で乗り換えなしの約2時間で着きます。「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」であれば、特急「あずさ」と宿がセットで予約できるので便利だし、お得。
この日は写真でご覧いただける通り、あいにくの大雨。ですが、茅野駅からの移動は「JR駅レンタカー」なので大きな影響はありません。ちなみに、JR東日本びゅうダイナミックレールパックとJR駅レンタカーを同時に利用するとさらにお得です。
ここ茅野駅の2番・3番ホームには黒曜石の原石が展示されています。黒曜石は、旧石器自体から縄文時代まで、槍の先やナイフなどの材料として重宝されていた石。現代では指輪やネックレスの飾り石として使われているのを目にすることがありますが、こんなに巨大な原石を見るのは初めて。ちなみに、パワーストーンとしても知られていて、「厄災を遠ざけて、良いものだけを招く」といわれているそうです。
さわってあやかっておきましょう。今回の旅もいいことがありますように!
花桃の里
桃源郷のような景色が広がる花桃の里
JR駅レンタカーに乗り込んで、最初に向かう先は、阿智村にある「花桃(はなもも)の里」。4月上旬〜5月上旬にかけて約10,000本の花桃の花が咲き誇り、桃源郷のような景色が広がるスポットとして知られています。茅野駅からの所要時間は車で1時間半ほど。
※編集部注:阿智村(昼神温泉)へは、JR上諏訪駅(茅野駅の隣駅)から直行バス「阿智★昼神バス[諏訪便]」を利用して行くこともできます。詳しくはこちら
霧がかった雄大な山を背景に、密集して咲く花桃の花たちが本当に美しくて感動しました。あいにくの大雨でしたが、大雨ならではの幻想的な写真が撮れて結果オーライ。
花桃は観賞用に改良された園芸種だそうです。どれどれと近くに寄って観察してみると、花のかわいらしさがひとつひとつの花びらの形や色に表れていて、まるでアート作品のよう。
雨の日のお花見も良いものですね。すいていたし、雨雫をまとった花桃は風情があって、撮影をするのが楽しかったです。
花桃の開花シーズン中は屋台も出ていて、お祭りのような雰囲気。
花桃の里は坂道が多いものの、道はきれいに舗装されているので歩きやすかったです。エリア全体をぐるっと歩いて1時間ほど。きれいなお花を眺めながらお散歩したい人にはとてもおすすめ。
星空スポットから昼神温泉郷へ
天空の楽園「ヘブンスそのはら」
初日の締めに訪れるのは、花桃の里から車で5分ほど、富士見台高原ロープウェイ「ヘブンスそのはら」。
ロープウェイに揺られて15分ほどでロープウェイ山頂駅に到着。
ヘブンスそのはらは、環境省が実施する全国星空継続視察において、「星が最も輝いて見える場所」の第1位に選ばれたスポット。ここでは毎夜(※)、日本一の星空ツアー「天空の楽園 ナイトツアー」を開催しているのです。チケットは事前予約制で、オンラインで購入することができます。
※除外期間があります。詳しくは公式サイトでご確認ください
残念ながらこの日は夜まで雨が止まず星を観測することはできませんでしたが、取材日からさかのぼること3ヶ月。2023年の1月にプライベートで訪れたときは晴天でいい写真が撮れたので、代わりにその日の写真を掲載します。
お天気や月の満ち欠けの状況がいいときは、こんな感じの満天の星を観測することができます。ロープウェイ山頂駅に到着して、暗がりに目が慣れて、見える星がどんどん増えていく体験は忘れられません。特に、星が見えづらい環境の東京や大阪といった都市からここに来たら「日本でこんなにきれいに星空が見えるところがあったのか……!」と感動することでしょう。
ちなみにヘブンスそのはらの晴天率は約60%。見られたらラッキーぐらいの確率ですね。晴天の日はスタッフの方が実際に見えている星をレーザーで指して、星や星座の説明をしてくれます。
雨天時でも荒天でない限り、ツアーは決行されます。大雨のこの日は大きなスクリーンでスライドを流しながら、ガイドさんが星についての解説をしてくれました。
天空での体験を終えて今夜の宿へ。ロープウェイに再び揺られて15分、さらに車で15分ほどの「昼神温泉郷」にて宿泊。Ph 9.7のアルカリ性単純硫黄泉はトロッとしていて、まるであたたかい化粧水に浸かっているような入り心地でした。
はなもも街道
快晴のなかお花見散歩
翌朝、昨日の大雨が嘘のような快晴に恵まれました。せっかくなので、晴れた空のもとでも花桃を見て帰ろうと思い、昼神温泉郷から車ですぐの「はなもも街道」へ。
花桃、あらためて見てもいいお花だなあと思います。もこもこしていて、かわいらしい。
天龍峡大橋
天龍峡パーキングエリアでゆったり休憩
お花見を切り上げて、花桃の里から車で約20分の「天龍峡パーキングエリア」へ。ここが最後の目的地となります。
こちらのパーキングエリアは2019年の11月にオープンしたとのこと。スペースが広く取られていて、のんびりできる雰囲気。
パノラマの景色が最高。青空と山々に囲まれた環境で、撮影しながら自然と深呼吸していました。
奥の方に進むとちょっとした森になっていて、散歩しながら森林浴ができます。こんなに緑がいっぱいのパーキングエリアは初めて見ましたが、歩いてみるとこれがいい。運転の合間のリフレッシュに最適だと思います。
森の中を散策中、目に入った「天龍峡大橋」。全長280m、高さ約80mで、この橋の車道の下は遊歩道になっていて、歩いて通行できるそうです。なにそれ、すごい。行くしかない。
そらさんぽ天龍峡
そらさんぽ天龍峡から絶景を眺める
パーキングエリアから歩いてすぐ。こちらが「そらさんぽ天龍峡」。
両サイドは金網になっていて風が吹き抜け、眼下には飯田線と天龍峡。その名前の通り、空の上を散歩しているような気分が味わえました。
タイミングよく飯田線を走る列車の撮影に成功。ラッキー。
車で通るとこんな感じで「なんてことない短い橋」という印象で終わってしまうので、ぜひパーキングエリアに車を停めて、歩いてみてほしいところです。一見の価値あり。
散歩を終えて、高速道路を使って1時間20分ほどかけて茅野駅へ。
お花や星空、温泉に絶景と、長野県の南信地方は見どころたくさん。今回もいい旅になりました。
新宿駅
掲載情報は2023年6月6日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
今回の旅の行程
【1日目】JR新宿駅→JR茅野駅/JR駅レンタカー→花桃の里→ヘブンスそのはら→昼神温泉郷(ホテル)
【2日目】昼神温泉郷→はなもも街道→天龍峡PA/天龍峡大橋/そらさんぽ天龍峡→JR茅野駅→JR新宿駅