日本酒、秘湯、樺細工……秋田の粋に触れて女磨きのひとり旅

日本酒、秘湯、樺細工……秋田の粋に触れて女磨きのひとり旅

深く積もった雪を見上げる筆者

雪に憧れています。大きい車からだって見上げてしまうほどの、そびえ立つような雪に。幼い頃に写真で見た真っ白なイメージを思い浮かべながら、東京生まれ・東京育ちの私、鈴木淳子の秋田への旅が始まろうとしていた。
「秋田新幹線こまち」は、大曲駅を境に、それまでの進行方向と逆に向かって走りだす。窓を外は雪景色――なのは、たしか1時間くらい前からだろうか。期待通りの雪にすっかり上機嫌で、目的地である終点の秋田駅へと到着する。

歴史ある地酒の酒蔵めぐりをワンクリックで

秋田といえば、お米とお酒でしょ! ということで、さっそく申し込んだのは「秋田酒蔵めぐりタクシー」。秋田の酒造会社一覧の中から選択して申し込みすると、酒蔵の最寄り駅から酒造会社まで往復のタクシー手配と、酒蔵見学の申し込みが一度にできてしまう、初めての場所でも迷わないナイスな観光サービス!

秋田酒類製造株式会社

まずは「高清水」で有名な秋田酒類製造株式会社へ。建物に入ると、日本酒好きにはたまらない、あの、甘く発酵したような、幸せな香りが漂う。あぁ、これです。待ってました!と、さっそくおちょこを出したくなるところですが、ここはぐっとこらえて、まずは日本酒についての予習から始めましょう。

秋田酒類製造株式会社の吉田さん

今回、酒蔵を案内してくださったのは同社の吉田隆さん。
まずは「日本酒ができるまで」と題した15分ほどの映像を見たあと、2Fへ。

木製工芸品

同社の岡江久美子さんのポスター

貴重なポスター

酒造りの様子を工場の窓から眺めることができ、江戸〜明治期に使用されていた木製の樽をはじめとした製造器具もずらり。どれも今では「工芸品」と呼ばれるてもおかしくなさそうな品。そして、若かりし頃の岡江久美子さんのポスターを発見。他にもここに一枚しか残っていないという貴重なポスターなど、どこを見渡しても歴史が感じられて感心するばかり。

高清水

試飲した中でのマイベストは「高清水 純米大吟醸」。とても気に入ったのでおみやげ用にも一本購入。さらには、渋かわいさに一目惚れして「高清水ロゴ入りトートバッグ」もゲット。このトートは、これからはやるんじゃないかしら。だってロゴがかわいいよ。のちほど公開するので、このまま読み進めてね!  

秋田の雪山とついに遭遇!! 乳頭温泉郷

JR田沢湖駅前

JR田沢湖駅バス乗り場

あ、やってしまった!! 先ほどの秋田市内から、旅館の最寄り駅である田沢湖駅に着いた瞬間の私の不安な気持ちをお伝えしたい。この写真で伝わるだろうか。そう駅前にはなにもない。いや、ある、雪の山が……。今夜の宿「鶴の湯温泉」は、秋田の秘湯「乳頭温泉郷」にある人気旅館。駅からは離れているため、駅前から、旅館最寄りの温泉入浴施設「アルパこまくさ」行き18:30発の最終バスに乗り込む。
「アルパこまくさ」に着くと吹雪になっていて、少しびっくりしつつも、旅館送迎バスの運転手さんのお出迎えを受けて乗り換える。そこから先がどうなったのかは、写真をご覧いただきたい。

送迎バスからの風景

送迎バスからの風景

鶴の湯温泉前

雪に囲まれた旅館「鶴の湯温泉」。絵に描いたような白い世界を目の当たりにして、喜ぶよりも人恋しさに、旅館の受付を求め歩きだす。雪に不慣れな私は、うれしいより動揺が勝っていた。到着したのは20:00頃。結構な道のりだったようだ。

慣れない雪国での不安を払拭するかのような、女将さんのやさしい笑顔。お出迎えにほっと一安心し、部屋に荷物を置いて食堂へと移動する。

豪華な郷土料理

豪華な郷土料理と、地元の日本酒「秀よし」で、ほっと一息の夕飯タイム。

食後は部屋に戻り、窓の外を眺めてみると、美しい雪景色。こんなところまで来たのかぁと、温泉コーデに着替えて、いざ出発!……とカメラも持って行ったのだが、暗くて撮影できませんでした。温泉の写真はまた明日。

日本酒飲み比べ

代わりといってはなんですが、「日本酒飲み比べ 深夜の部」をご紹介。
左から、おつまみに買った「はたはたの燻製」、夕食の時にもいただいた日本酒「秀よし」と、同じく地酒の「福小町」「高清水」。ふっふっふ。お味は、バランスの良い秀よし、まろやかで甘みのある福小町、辛口で切れ味のいいすっきりな高清水!! 秋田に来てよかったぁ、と思いながらおやすみなさい。

秘湯 乳頭温泉郷の銀世界に感動!

鶴の湯

さーて、皆さん。翌朝は、再び温泉に直行です!!!! 前夜は暗くてよく見えなかった景色を目の前に、いよいよ感動の朝風呂写真です。

鶴の湯

鶴の湯

乳白色の美しいお湯、ほのかな硫黄の香りに、静かに降り積もる雪景色。癒やし効果絶大。しっかりと浸かってものぼせない温度のお湯なので、美容のためにのんびり露天風呂タイムを過ごすのがオススメ。夜と朝の2回入ると、数日間はお肌がつるっとして、気持ちいいですよ〜!
朝風呂を堪能したあとは、本日の最初の目的地、角館市へ向かいます。
その前に……

雪に埋もれたバス停

大雪の乳頭温泉郷

ていっ!!! と記念のセルフポートレート。バス停が隠れるほどの大雪っぷり。朝の「アルパこまくさ」からお送りしました〜

田沢湖駅からまたまた「こまち」に乗り、角館駅に到着、と思ったら吹雪……。
秋田が東京と違うのは、こんな吹雪でも、タクシーも電車もバスも通常運転というところ。タクシーに乗り、運転手さんに目的地の「仙北市立角館樺(かば)細工伝承館」を伝えると、秋田話が弾む弾む。

J(筆者)「いつもこんなに吹雪なんですか? きれいだけど、びっくりしちゃってたくらい雪の初心者なんですよ〜」

タ(タクシーの運転手さん)「いやいや、こういう日はね、年に10日くらいよ! 秋田はね、雪かきのために、決まった時間に家の前の流雪溝に水が流れてね。エリアごとに時間が決められているから、その時間になると家の人が出てくるので、見ててごらんよ。東京にはない景色見られるから! 春になれば桜もきれいで、いい場所なんだよ、角館」

仙北市立角館樺細工伝承館

秋田・角館情報をゲットしながら向かっていると、吹雪も強くなってきた。真っ白な樺細工伝承館に到着し、お目当ての体験教室へ。

「樺細工」は角館発祥と伝わる工芸品。もともと武士の内職として作られたそうだ。武士ならではのストイックな精神が宿り、美しく力強い輝きを放っているのが特徴だ。

樺の皮

今回作るのはコースター。用意していただいた材料がこちら。作り方はシンプルで、樺の皮と土台を、膠(にかわ)と熱したコテを使って貼り合わせていくというもの。

膠(にかわ)
動物の骨や皮などを水で煮て、抽出したその液体を乾かし、固めた物質。ゼラチンが主成分。主に物を接着させるために用いられる。

樺のコースター

伝統工芸士の藤村さん

今回は、伝統工芸士の藤村浩美さんが事前に準備をしてくださっていたので、土台と樺の皮、両方に膠が塗られている状態でした。膠の面を濡らして熱いコテを押し付けていくだけで、コースターのできあがり。

樺細工実演

伝承館は、館内にたっくさんの樺細工が展示されているのはもちろんのこと、実演を見学したり、はたまた秋田の歴史的な展示物にも出会えたりする場所でもあります。

樺細工展示物

樺細工展示物

角館名物? 美人ママに遭遇!!

カフェを探そうと、伝承館を出て10mほど歩きだした瞬間……。
「おねーさーん!! なにしてるのー?」
という掛け声。思わず立ち止まると出店準備中の美人ママ登場。まるでテレビで見たことあるようなシチュエーションじゃないか、と様子をうかがう。

おみやげ 味見

初秋田で取材中の旨を伝えると、親切なママが、次々とおみやげの味見をさせてくれた。お味噌各種、パッケージのかわいい「いぶりがっこ」。実は美人ママは和食屋さんもやっていて、さっそく行ってみることに!

安藤醸造

安藤醸造

ということで、お店はそのままに、美人ママの運転する軽トラで観光ガイド付きドライブ。途中立ち寄ってもらった美人ママおすすめスポットは、お味噌がおいしい「安藤醸造」。ここでは日本家屋を改築した建物内に、大きな雛人形が329日まで展示されていました。

和食 三吉

美人ママの車で角館をめぐりながら、着いた先はこちら「和食 三吉」!! 少しだけ離れた場所にある「三吉」は、お座敷席もある広い店内。

御狩場陶板焼

ママおすすめの「御狩場陶板焼」をセットで注文。
山椒の効いたお味噌は、和風スパイス煮込みのようで食べ応え満点!
なによりゆっくりできるお座敷で、吹雪から逃れてほっこり一休み。

あーと&くらふと香月

気力が復活したところで、「おみやげ屋さんを探してみるか」と歩きだすと、ちょっと裏手を入ったあたりに上品な建物が。

あーと&くらふと香月

アート&クラフト香月(かづき)」は北東北(きたとうほく)の作り手の作品を中心に扱う、洗練されたショップ。樺細工や曲げわっぱなどの数々工芸品が揃っています。Dior Hommeとコラボレーションした樺細工のプレートもありました!! お目当てだった「樺細工の名刺入れ」もゲット。歩いてみてよかったぁ。

秋田&角館のオススメみやげはこちら!

ということで最後に、今回の旅のおみやげを一挙ご紹介。

角館名物 くら吉「生あんもろこし」

角館名物 くら吉「生あんもろこし」

樺細工の名刺入れ

樺細工の名刺入れ

高清水 純米大吟醸

高清水ロゴ入りトートバッグ

上から、角館名物 くら吉「生あんもろこし」、香月で見つけた「樺細工の名刺入れ」、「高清水 純米大吟醸」に「高清水ロゴ入りトートバッグ」

Junko Suzuki

初の雪国でびっくりの連続でしたが、地元の方々の温かい心遣いに どこまでも癒やされた旅でした。秋田・角館は四季折々、どの季節も素晴らしいと思われます。
読んでみて行きたい! と思った皆さん、私と同じ行程だと忙しすぎるので移動を減らす、もしくはもう1泊することをオススメします。笑

この旅を体験するならこちら

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